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Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
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●谷山港のマダコ

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●谷山港のマダコ
 
 私の住んでいる鹿児島は、5月下旬の梅雨入り宣言以来、空梅雨が続いていたが、6月下旬から一転して記録的な豪雨が続いている。
 その梅雨の晴れ間に、夏が旬のマダコをねらって谷山港に、6月26日に釣行したので報告しよう。
 
 タコ釣りといえば、夏のマダコと初冬のイイダコが有名だが、この時期のマダコは、『梅雨の水を吸って大きくなる』といわれ、これから照り込むほど、型がよくなり、数もねらえる面白い釣りになる。
 タコは古代の遺跡から蛸壺が発見されるほど、古くから日本人に親しまれてきた。しかし、外見がグロテスクな姿をしていることから、英名でデビルフィッシュと呼ばれ、世界ではほとんど食用されていない。
 最近では、タコに含まれるタウリンには、血液中のコレステロールを下げる働きがあることが分かった。タウリンは、高血圧や動脈硬化を予防するほか、肝機能を高める効果がある。
 
 タコ釣りの仕掛けには、船から大型のタコをねらうソフトビニール製のカニ付きタコ仕掛け(ソフトビニール製のカニを使わず、本物のカニや鳥のささ身などを使う場合も多い)を木枠に巻いたヨマで使用する。
防波堤などの小型のタコをねらう場合は、オモリを下にセットしたタコスッテを数個セットして使用する。
今回はキャスティングで、ショアから広範囲をねらうので、タコジグを使用した。タコジグには、パール型と舟型があるが、今回は根掛かりの少ない舟型を使用した.
 
今回、釣行した谷山港一帯は、沖合いに漁師も蛸壺仕掛けるほど、タコの魚影が濃い。これからの時期、キス釣りの天秤オモリに、タコが抱き着いてくることも多い。
今回、数ある谷山港のタコポイントの中から、過去に実績のあるヘリポート周辺で、タコ釣りを楽しむこととした。
梅雨の晴れ間の湿った日差しを避けて、夕涼みを兼ねて、午後5時に、谷山港へリポートへと到着した。平日ということで、釣り人も少なく、エサ釣りの方は帰り支度をしていた。
その後、仕事帰りか、スーツ姿のエギングの方がやってきて、キャストを開始し始めた。
私も早速、タックルを準備して、最初に岸壁にタイトに付いているタコをねらおうと思い、岸壁にタイトにタコジグ(舟型)をフォールさせて、ゆっくりと歩きながら、上下させてタコを誘った。
 岸壁を端から端まで歩いてバイトがなかったので、少し時間を置いてポイントを休めてから、再び端から端へと、逆に歩いてタコを誘ったが、今回もバイトがなかった。
 ここでタコは、『沖の障害物などについているな』と、判断し、次にキャスティングでねらうことにした。
 沖にキャストして、着底を確認し、ボトムをゆっくりとズル引きした。これを広範囲に繰り返していると、根掛かりのようなアタリがロッドを伝わってきた。重みが乗って、重量感がロッドを曲げた。
 ここで全身で合わすと、待望のヒットを予感させる、重みが伝わってきた。障害物や海底に張り付かれないように、浮かしてリーリングしてくると、次の瞬間に大きく足を開いて、タコが浮いてきた。岸壁まで寄せて来て、次に岸壁に張り付かれないように、ロッドを突き出して、そのまま抜き上げた。ヒットしたのは小型のマダコだったが、今が旬なので、キープすることにした。
 その後、数投したがヒットがなかったので、次に600㍍堤防の消波ブロックへと移動した。
 ここは過去にキス釣りの時、天秤オモリにタコが抱いて上がってきたポイントで、過去に実績もある。消波ブロックの際から、キャストした数投目、待望のヒット。
 そのままリーリングして寄せて来ると、同じような小型のマダコがタコジグをしっかりと抱いて上がってきた。
 その頃、辺りは、すっかりと夜の帳に覆われて、アジングやエギングの方がやってきたので、ポイントを譲ることにして、今回の釣行を終了した。
 夏が旬のマダコは、簡単に近くの港や防波堤などでヒットするので、あなたもこの夏、チャレンジされてはどうですか?
 

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