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Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
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グローバル化する「漂着ゴミ」

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グローバル化する「漂着ゴミ」 清掃を続ける沖縄の離島の子どもたち

2015年8月20日 07時00分
ライター情報:鶴賀太郎
気付けばもう八月も後半。
今年何も夏らしいことをしていなければ、思い出つくらなきゃと、クラゲを気にしつつも気持ちはビーチへと向かってしまうというのが人情というもの。
今年ひときわ元気にギラつく太陽に海の家、そして開放的になった人、人、人。自然とテンションは上がり、やっぱ夏サイコー! テキーラ! とゴキゲンになりたいところ。

でも人が集まれば自然と出てしまうのがゴミ。あえて海を汚そうという人は少ないだろうが、気付けばそれなりにゴミは出てしまう。

「夏はタバコの吸い殻と花火のゴミが増えますね」というのは茅ヶ崎の海岸でビーチクリーンを行っている地元ボランティアの人。

近年環境意識の高まりによって、茅ヶ崎に限らず日本全国でビーチクリーンが行われている。自治体が主催することもあれば、NPOや有志によるものもある。
現在、様々な自治体、NPO、有志がビーチクリーンに取り組んでおり、海辺に住む人には当たり前の光景になってきている。行楽で海を利用するときはゴミを出さないようにし、目についたゴミは拾うようにしよう!

そうしたビーチクリーンの団体の中には、夏だけでなく通年で活動を行うところも多い。ビーチは海水浴客が訪れない冬場でも汚れるのだ。

その謎を解くキーワードは漂着ゴミ。
漂着ゴミとは、文字通り海のゴミが漂着して浜や岸に打ち上げられるものだ。

一日520袋分の漂流ゴミが上がる沖縄・宮古諸島


「沖縄の宮古諸島の漂着ゴミは推計で年間725トンに及びます」

そう教えてくれたのは、ニューヨーク在住のドキュメンタリー映画作家の佐竹敦子さん。佐竹さんはニューヨーク市国際映画祭で最優秀短編ドキュメンタリー賞受賞を始め、世界中の映画祭で高い評価を受けている『みんなの海だから』というドキュメンタリー映画を監督している。
漂着ゴミは、世界中が協力して取り組まなければいけないグローバルな問題だ。ドキュメンタリー映画『みんなの海だから』は沖縄の小島、池間島で漂着ゴミに取り組む小中学生や島民を描き、世界中で高い評価を受けている。上映会の希望はオフィシャルサイトのコンタクトからお問い合わせ可能。

同作は沖縄の離島である池間島にある池間小中学校の生徒たちと島の人達が、漂着ゴミとどう向き合いビーチクリーンなどに取り組んでいるかを描いた映画だ。

「池間島という小さな島が、漂着ゴミの処理のために新しいごみ焼却炉を購入しなければいけない、という記事を読んで驚いて取材を始めたのがきっかけでした」(佐竹さん)

先に挙げた宮古諸島に上がる年間725トンの漂着ゴミは、45リットルのゴミ袋に換算すると19万袋分。

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