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Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
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大宮駅で配っていた「号外」は世界一素敵な新聞だった

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大宮駅で配っていた「号外」は世界一素敵な新聞だった

2016年12月10日 10時30分 ライター情報:内堀たかふみ
12月4日、夕方5時過ぎの大宮駅東口。駅前で人々が「号外で~す」と何やら配っている。



真っすぐ見つめる新聞少年



新聞を見てみると・・・号外として配られていたのは、手作り新聞だった。



自分の日常を新聞にして号外として配る


さかのぼること4時間前。「市民会館おおみや」のとある一室で、越谷在住の写真作家・浅見俊哉さんが何やら語っていた。

写真作家の浅見さん


「多い時で1日5枚書いてました。授業中も書いてましたね。あんまり褒められたもんじゃないですけど(笑)」

これは浅見さんの小学校時代の思い出である。彼が通っていた小学校では、生徒1人ひとりが日常のニュースを新聞にして教室の後ろに掲示する「個人新聞」という取り組みが行われていたという。

他のクラスメイトが10号ほどしか発刊しない中、浅見さんは昼休みや授業中など1日に多い時で5枚も書き、小学校5年生の1年間で120号、6年生の1年間ではさらに多い200号、のべ320号も発刊したという。そんな21年前の新聞を今もすべて保存してあるというのだが、その一部がこれだ!

小学校5年の1年間で累計120号発刊した「友達」 6年生のときの新聞の名称はなぜか「あなのあいたくつした」だったいう


浅見さんは続ける。

「例えば、昨日図書館で借りた本がすごく面白かったということを新聞に書くと、貸出希望者が殺到したりしたんです。そのとき、個人的なニュースでも『新聞』というメディアに載せると他の人にも広がる楽しさを経験しました。そんなことから皆さんにも、『新聞を作る楽しさ』を知ってほしいと『私新聞(ししんぶん)を作ろう』と銘打ったプログラムを開かせてもらったんです」

ちなみにこれは、さいたま市を中心に行われている芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」のプログラムだという(「トリエンナーレ」は11日まで)。

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