橋元力（エコギアプロスタッフ 鹿児島県在住）
フィールド：鹿児島県 錦江湾
先日、錦江湾口（鹿児島湾）でマダイを狙いに釣行したが、釣果は後輩のハマチ１尾だけだった。
船長に後日のリベンジを誓って帰途についたものの、どうしてもマダイが釣りたくて、
マイボートを持っている後輩に「明日ボートを貸して欲しい」とメールをすると、
「私も休みなので、いっしょにマダイ釣りに行きましょうか？」と、うれしい返信があった。
翌日、後輩のボートが係留してある谷山港に6時に着き、タックルを積み込んで出港となった。
この時期、錦江湾には産卵のために東シナ海と太平洋から大挙してマダイの大群が入ってくる。
このマダイのことを地元では『入りダイ』とか、
桜の花が咲く頃に釣れるので『桜ダイ』と呼んでいる。
前日、湾口で釣果がなかったので、マダイの群れは錦江湾の中に移動して来ていると判断し、
今回は錦江湾の中部、平川沖周辺を攻めることにした。
錦江湾のマダイは全国的に有名で、この入りダイの時季になると、
県内外から多くのアングラーで賑わううえ、
それを取材に釣り関係の新聞・雑誌・放送局の方々でも賑わう季節だ。
錦江湾にはこのマダイを狙う仕掛けとして、昔から『ブラブラテンヤ』という
活きエビを使った仕掛けがあるが、最近はひとつテンヤを使った釣りが台頭してきている。
しかし、いずれの釣り方にしても、活きエビが手に入ることが釣りの最低条件となる。
今回、私は従来のテンヤ＋活きエビというスタイルに固執せず、
ソフトルアーとテンヤを組み合わせた新たなスタイル、
『ハイブリットひとつテンヤ』で攻めることにした。
ハイブリットひとつテンヤ用にセレクトしたのが、
エコギアのオーバルテンヤと、エコギア アクア スイムシュリンプ4"だ。
タックルを準備していると、後輩も「このオーバルテンヤ、前から気になっていたんですよ。
もちろん、活きエビをセットしてもいいんですよね？」と言ってきたので、
タックルボックスから自由に使っていいよ、と後輩に提供した。
今回のエリアである平川ヨットハーバー沖に到着し、
魚探でポイントを探り、最初に①を船を流して狙うことにした。
私はここの水深を考えて、オーバルテンヤ8号（28g）のT02:ピンクグロウに、
エコギア アクア スイムシュリンプ4"のA19:ピュアレッド レッドFlk.をセットした。
後輩はオーバルテンヤ8号のT08:レッドブラックに、活きエビをセットした。
①のポイントを数回流したが、アタリもバイトもないので、
次に水深のある②のポイントへと移動した。
ここではオーバルテンヤを10号（36g）にして、カラーは目立つようにT04:ゴールドレッドに、
リアルさを求めて、スイムシュリンプ4"はA20:リアルサルエビをセレクトした。
着底を確認してリフト＆フォールで誘うとアタリがあったので、
ロッドに重みが乗った瞬間、大きく合わせると、待望のヒットだ。
ロッドを数回曲げて海面に浮いて来たのは、30cmの小型のマダイだった。
その後同サイズを2尾追加すると、後輩も「先輩、スイムシュリンプは活きエビより釣れますね？」
と、声をかけてきたので、「どうぞ」と私と同じA20:リアルサルエビを手渡した。
それから数投目。後輩のロッドが大きく曲がり、待望のヒット。
数分のファイトで海面に浮いて来たのは、私と同サイズの30cmのマダイだった。
その後、外道にうれしいキジハタ（アコウ）追加して納竿となった。
例年、この時期の平川沖ではキスの接岸があり、レンタルの手漕ぎボートでも大型のキスが釣れる。
今年は接岸が遅れているが、ＧＷの頃には釣果が期待できるだろう。
これに加えて、ベイト（キビナゴ）の回遊があり、これを追ってブリやサワラの回遊もある。
今回のテンヤ釣行でも、港に帰る途中に、オカッパリで攻められないポイントを
ボートからエギで攻めると、500gのアオリイカをキープすることができた。
このゴールデンウィークは、平川沖に釣行されてはどうですか？
＜タックルデータ＞
ロッド：テンヤ専用スピニングロッド 2.2～2.5m
リール：2500～3000番
ライン：PE0.6～0.8号 リーダー：フロロ2～2.5号
リグ：オーバルテンヤ8～10号＋エコギア アクア スイムシュリンプ4"