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Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
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部屋をぽかぽかに暖める5つの秘訣

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冬の寒さに負けないように、部屋をぽかぽかに暖める5つの秘訣


 断熱性の乏しい住環境に暮らしていると、冬の暖房費は馬鹿にならない。ありがたいことに我々の先祖はお金をほとんどかけずに暖をとる知恵を残してくれた。こうした先祖の知恵は、最新の赤外線カメラや物理学によって効果が証明されている。

 部屋を暖かく保つ方法を考えるには、空気中へ逃げる以上に周囲への放熱によって熱を失っているという事実を忘れないことだ。これは外から戻ってきたとき、暖房を入れてもやたらと家が寒く感じる理由である。空気が暖まっても、壁が暖まるにはずっと時間がかかるのだ。断熱性が低い家では、外壁の内部が空気や内壁よりも数度低く、いつまでも冷えきったままだ。

 だが、ここで紹介する5つの秘訣を知っていれば、最小限の出費だけで暖かい部屋で過ごせるようになるだろう。

■ 1. 夜間はカーテンを閉める
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室内から温度を見たところ。窓にかけたカーテンの効果は一目瞭然だ
 昼間の間、窓は外に出て行く以上の放射エネルギーを室内に取り込む。しかし、夜になると窓は非常に冷たくなり、例えばある1重のガラス窓のある部屋を20℃に保った実験では、窓が7℃程度しかないことを赤外線カメラは捉えている。2重ガラス窓でもやはり温度は低く、夜は14℃程度でしかなかった。これは1m2当たり50~100ワットの損失に相当する。
 これを防ぐにはカーテンやブラインドを閉めておくことだ。これによって、放射熱やすきま風による温度の低下を防ぐ防壁を作ることができるのだ。

■ 2. 壁を何かで覆う
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 レンガや石の壁はガラスよりは断熱性に優れるが、それでも大量の熱損失を防ぐことはできない。こうしたエネルギーの損失は写真や鏡で壁を覆うことで減らすことができる。ちょっとしたポスターを貼るだけでも断熱性を高め、内壁の温度を1度程度上げてくれるのだ。値段は高くなるが、額入りの絵画や鏡ならより効果的である。しかし、中でも特にお勧めするのは本棚だ。そこに並べられる本が部屋をぽかぽかに保つうえで凄い威力を発揮する。

■ 3. 玄関を何かで覆う
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 ドアからはすきま風が入ってくるうえに、ガラスがはめ込まれていることもあり断熱性は低い。ドアをとその周囲の壁を厚手のドアカーテンで覆えば、熱損失を最小限に食い止めることができる。

■ 4. つい立てを使う
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額入りの絵画を壁にかけたところ、温度が1.5度も上昇した
 これで外壁からの熱損失を完全に失くせるわけではないが、寒さから身を守るうえでかなり効果的だ。先祖たちは木製のつい立てを自分たちの背後に立てて、炎の周りに集まった。熱源からの放射熱が前から暖めてくれる間に、背中を暖かく保ってくれるのだ。

■ 5. 家具の配置を変える
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 部屋の空気の温度が均一だったとしても、居場所によって感じる寒さは異なる。家の内側に近い場所なら、冷たい外壁から離れるためより暖かく感じるだろう。だから、家具を内壁の側に配置するといい。机が外壁に面して置かれているなら、窓から外を眺めることができても、脚は冷え込んでしまう。どうしても動かせないなら、段ボール紙でも壁に立てかけよう。ベッドの枕が外壁に向いているのなら、天蓋付きのベッドでもない限りは肩こりが悪化するかもしれない。これへの対策としてはしっかりとしたヘッドボードをベッドに取り付けることだ。

 熱の流れの特性を知っておけば、冬の防寒対策に間違いなく役に立つ。赤外線カメラで家の断熱性を調べてみるのも悪くない。子供がいるなら数時間は一緒に楽しめるはずだ。

via:livescience・原文翻訳:hiroching

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