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Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
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活きエサよりも釣れる、オーバルテンヤ&スイムシュリンプ

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活きエサよりも釣れる、オーバルテンヤ&スイムシュリンプ

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橋元力
(エコギアプロスタッフ 鹿児島県在住)
フィールド:鹿児島県 錦港湾

鹿児島市の眼下に広がる、錦江湾(鹿児島湾)は、以前、早朝の釣り番組で流れていた
地元・釣具店のローカルCMでお馴染みの『錦江湾は、マダイの宝庫!』という台詞がマッチする。

錦江湾は、南北約80km、東西20kmの細く入り込んだ内湾で、
深いところでは水深200mを越える深海まで有する珍しい内湾だ。
また、海岸線は、河口、磯、砂浜、干潟、溶岩と変化に富んでいる。

春先になると、産卵のために、この錦江湾に太平洋や東シナ海から大挙して入ってくるマダイのことを
桜の花が咲く時季と同じ頃なので「サクラダイ」とか、錦江湾に入ってくることから「入りダイ」とか呼んでいる。

産卵が終わると、体力を回復するために栄養豊富な錦江湾で秋まで過ごし、
水温が低下するこの時季に再び、太平洋や東シナ海の深場へと移動する。
深場に移動するこの時季のマダイは、脂が乗っていてとても美味しい。

このマダイをねらって、11月2日(月)に友人らが釣行するというので、同船させてもらった。
当日、私は泊まりの勤務明けで、そのまま友人の船が係留してある谷山港長水路へと車を走らせた。

友人らはすべてエサ釣りだったが、
私はエコギアのオーバルテンヤに、エコギア アクア スイムシュリンプでねらうことにした。

OVAL TENYA ECOGEAR AQUA SWIM SHRIMP

港に着くと、すでに友人らは私の到着を待っていて、
私がタックルを積み込むと、今回の釣行ポイントの鴨池港沖へとフルスロットルで船を走らせた。
谷山港を出て、マリンポート鹿児島を左舷に見て、今回の釣行ポイント・鴨池港沖へと到着した。

tenya1_1106.jpg

各自タックルを準備し、釣行開始となったが、
友人らは私が使うオーバルテンヤとエコギア アクア スイムシュリンプが気になるらしく、
入れ替わりで見にきた。

ここで、私が今回使用したタックルを紹介しよう。

<タックルデータ>
ロッド:6.1フィートのベイトロッド
リール:PEラインが150m以上巻けるベイトリール
ライン:PEライン 0.6号 リーダー:フロロ 2.5~3.0号
ルアー:オーバルテンヤ 8~10号 + エコギア アクア スイムシュリンプ

この他に、大型のマダイの回遊を感じたときのために、
リールは1ランク上のパワーがあるリール。ロッドはバットパワーのある6.9フィートのロッド。
ラインはPEラインの0.8号、リーダーはフロロの3.0号をセットしたタックルを予備で準備した。

鴨池港沖のポイントに到着し、GPSと魚探でポイントを決めて、
友人(船長)の合図で、今回の釣行開始となった。

私が最初にセットしたのは、水深を考慮して、
オーバルテンヤ 8号(T14:マットピンク)に、スイムシュリンプ(A04:フレッシュレッドブラック)をキャストした。

 

ボトムに着底する前にリールのクラッチを切り、ラインを張って、ラインスラックを取った。
着底と同時にヒットすることも多いので、このテクニックが有効だ。
その後、船を流しながら、リフト&フォールで誘った。

大型のマダイとなると警戒心が強いので、リフト&フォールも最小限に抑えることが重要だが、
オーバルテンヤは、この最小限のフォールやステイでも、サイドフォールしてナチュラルにマダイを誘うスグレ物だ。

午前中は、潮が鴨池港から海づり公園へと流れていたが、エサ(活餌)でもヒットがなく、
午後からの、海づり公園から鴨池港へと流れる潮に期待した。

潮が動き出してからオーバルテンヤを10号に交換し、スイムシュリンプを(A20:リアルサルエビ)に交換した数投目、
待望のバイトがあり、次の瞬間、ロッドティップが大きく曲がった。待望のヒットだ。



活きエビに近いカラーである「A20」をセレクトしたことで、マダイが食べているベイトに
「マッチ・ザ・ベイト」だったことが、今回のヒットのキモとなった。

海面に浮いてきたのは、40cmの小型のマダイだったが、活きエサでも釣れていない悪条件の中、
貴重な1尾をプレゼントしてくれた、オーバルテンヤとスイムシュリンプに感謝した。

tenya2_1106.jpg

その後、A28:ブラウンスクイッドに交換し、同サイズを1尾追加して、今回の釣行を終了した。



友人らはマダイが釣れないので、ターゲットをアジとサバに変えて、お土産を釣っていた。
同行者がこの悪条件の中でも、活きエサよりも釣れるスイムシュリンプに驚き、
今回の釣行を終了した。

錦江湾はマダイの宝庫といわれるが、その裏には各漁港や水産試験場の地道な放流があると思う。
私は30cm以下のマダイがヒットしたらリリースし、必要以上の魚はキープしないようにしている。

次の世代にも、錦江湾のマダイを引き継いでいくためにも、自然保護に努めて欲しい。
もちろん、ライフジャケットも着用し、安全面にも考慮して、錦江湾のマダイ釣りを堪能して欲しい。

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