Quantcast
Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5839

●谷山港のミズイカ

$
0
0
イメージ 1●谷山港のミズイカ
 
 鹿児島市南部に位置する谷山港は、1974年(昭和49年)から1974年(昭和53年)にかけて鹿児島臨海工業地域1号用地として公有水面を埋め立て、1975(昭和54年)7月30日に鹿児島臨海工業地域1号用地全域の主要港として、谷山港が開港された。
 
 その谷山港全域で、ミズイカ(アオリイカ)が釣れ出したという情報が、地元・釣具店から届いたので、11月6日(金)、朝マズメにラン&ガンで港全域を釣行したので報告しよう。
 谷山港に着いたのが、午前6時だったが、平日の早朝なのに、数人のエギングアングラー(以下、エギンガー)がいた。お一人の方に話を聞くと、『仕事前に、餌木をしゃくりたくて』という、返事が返ってきた。

イメージ 2

①ポイントA
最初に攻めたポイントは、丸紅前の護岸のポイントAだ。ここは常夜灯があり、その明かりが海面を照らしている。これに小魚が集まり、それをねらってミズイカの回遊がある、夕マズメから夜間のベストポイントだ。
当日は朝マズメの釣行だったので、常夜灯の集魚効果の恩恵を受けることはできなかった。
数投してイカパンチを数回、感じたが小型なのか、ヒットはしなかった。次のイカパンチと同時に、電撃アワセを入れようと考えていたら、すぐにイカパンチがあったので、反射的にアワセを入れた。最初に重みが乗ったが、すぐに軽くなった。ピックアップした餌木を見ると、触手の先端だけが切れて(身切れ)、カナ(フック、傘)に付いて上がってきた。アワセが強かったのか、せっかくのバイトに対応できなかった、自分の未熟さを痛感した。
②ポイントB
 このポイントは、ボトムに捨石などの障害物が多く、その周辺は砂地なので、過去にコウイカ、モンゴウイカの実績が高い。数投したが、イカパンチもなく、ミズイカの姿も見えなかった。また、護岸を歩いて見たが、スミ跡もなかったので移動した。
③ポイントC
 谷山赤灯台の際にある、このポイントは、春には藻場が広がり、ミズイカの産卵場所となる。春の大型イカのポイントとして実績がある。
 ここでは消波ブロックの際に、ミズイカの姿が見えたので、消波ブロックや溶岩地帯、磯場などで実績のある、私が作製しているオリジナル餌木、薩摩烏賊餌木『弾』の桜島(3.5寸)をチョイスし、少し沖にキャストして、ステイしながら、静かに近づけて、ミズイカを脅かさないように、軽くトゥイッチしてフォールさせると、同時にミズイカの姿も消えた。次の瞬間、ロッドを立てながらしゃくると、300㌘の小型のミズイカがヒットした。このミズイカをリリースして、次をねらったがヒットはなかった。
④ポイントD
 谷山赤灯台の実績のあるポイントだ。消波ブロックの周辺や沖に伸びる潮目が、ここのポイントとなるが、遠投でマダイやアジをねらう常連のエサ釣りの方が多く、数投して移動することにした。常連のエサ釣りの方に話を聞くと、『夜にアジの泳がせ釣りで、大型が釣れるよ』と、話してくれた。今度、夜にじっくりと攻めたいポイントだ。
⑤ポイントE
 ここも春に藻場が広がり、ミズイカの産卵場所となっている。手前には捨石、沖には沈んでいる消波ブロックがあるので、その周辺がミズイカのポイントとなるが、その分だけ根掛かりが多い、餌木のロストが多いポイントだ。
 ここもポイントC同様、春の大型をねらって釣行したいポイントだ。
⑥ポイントF
 谷山600m堤防は、谷山港で大型のミズイカの実績があるポイントだ。そのため、シーズンとなると、立錐の余地の無いほど、エギンガーで賑わう。この日も多くのエギンガーが、先端附近で餌木をしゃくっていた。
 ポイントFは、ほとんどのエギンガーが素通りするので、スレていない良型のミズイカがヒットする私のシークレットポイントのひとつだ。キャストして、着底を確認し、2段シャクリで餌木を左右にダートさせて、一瞬、ステイさせた後、すぐに軽くトゥイッチさせ、次にテンションフォールさせる。イメージ 3
 その2投目に、待望のヒット。ラインを引き出したので、大型のミズイカだと判断できた。捨石でラインブレイクしないように、慎重に寄せて来ると、1㌔クラスの大型のミズイカだった。そのまま抜き上げてもよかったが、ギャフを使って確実にランディングした。
 この時季にしては、大型の1㌔のミズイカだった。ヒット餌木は、私の作製する、薩摩烏賊餌木『弾』の黒髪・3.5寸だった。ここで粘ろうと思ったが、私のファイトと上がってきたミズイカを見て、先端附近にいた数人のエギンガーがやってきたので、私は反対に空いた先端部へと移動した。
⑦ポイントG
 空いた先端に移動したが、連日、攻められているので、ミズイカもスレていると判断し、ベイトに付いて回遊してくるミズイカを待ち受けてねらうことにしたが、30分くらいキャストを繰り返したが、バイトもないので、ヘリポートのポイントHへと大きく移動することにした。
⑧ポイントH
 ここの角のポイントは、型よりも数に実績のあるポイントだ。アジ釣りの常連さんの邪魔にならないように、キャストを繰り返した数投目、待望のヒット。2回目のフォールの際、ラインがふけたので、それを見逃さず、電撃的に合わすと、ロッドに重みが乗った。そのまま寄せて来て、海面でスミを吐かした。浮いてきたのは、300㌘の小型のミズイカだったので、そのまま抜き上げた。
 
 この釣果を最後に、今回の釣行を終了した。今回は、護岸や防波堤からの釣りだったので、足元はスニーカーで、安全面からライフジャケットは着用した。
 港湾施設での釣りは、港湾作業員の方の仕事の邪魔にならないように、また、立ち入り禁止の場所に入らないようにして欲しい。キャストする際は、前後左右の安全を確認して、事故やトラブルが発生しないように細心の注意を払って欲しい。
 これから谷山港一帯では、一潮ごとにミズイカの数・型とも上向いてくるので期待できる。また、広いフィールドなので、一箇所で粘るよりは、広範囲をラン&ガンで探って釣り歩いた方が釣果に恵まれると思う。
 
 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5839

Trending Articles