Quantcast
Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5839

活きエビ(エビ餌)よりも釣れる! オーバルテンヤ+スイムシュリンプ

$
0
0

活きエビ(エビ餌)よりも釣れる! オーバルテンヤ+スイムシュリンプ

hashimoto.jpg
橋元力
(エコギアプロスタッフ 鹿児島県在住)
フィールド:鹿児島県 錦江湾

地元・釣具店のCMで「錦江湾はマダイの宝庫!」と、以前放映されていたが、
そのCMの通り、錦江湾(鹿児島湾)は、全国でも有名なマダイの釣り場だ。
この時期、取材でもプライベートでも、訪れる有名アングラーの方も多いことが実証している。

また錦江湾は、南北に約80km、東西に約20kmのやや蛇行した形状をしていて、
北から湾奥部、湾中央部、湾口部の3海域に分けられる。
平均水深 140m、最大水深 206mと、全国でも類をみない内湾だ。

この時期、この錦江湾に太平洋と東シナ海から、産卵のためマダイが大挙して入ってくる。
このマダイのことを、「入りダイ」とか、桜の花が咲く時季なので、「桜ダイ」とか呼んでいる。

このマダイを狙って友人らが釣行するというので、3月5日(土)に同船させてもらうことにした。

午後から天気が崩れるというので、午前中だけの釣行計画となった。
夜明け前の5時30分に、友人の船が係留してある谷山港長水路に集合し、夜明けと同時に出港した。

錦江湾には、マダイの有名なポイントが各地に点在するが、この日は午後から天気が崩れるというので、
荒天になっても、港や沖提の内側に避難できる谷山港沖を攻めることにした。

tenya1_0312.jpg

私以外のメンバーは、活きエビを使ったひとつテンヤだが、
私は、オーバルテンヤと、エコギア アクア スイムシュリンプを使った、ハイブリッドテンヤでねらうことにした。

OVAL TENYA  ECOGEAR AQUA SWIM SHRIMP

桜島の稜線から朝日が顔を出したのをスタートに、活きエビと疑似餌(ルアー)のバトル開始となった。
同船している友人らは、活きのいいエビが手に入らず、冷凍エビも準備していた。

最初に谷山港長水路を出て、谷山一文字堤防沖の漁礁を攻めることにした。
情報によると、湾奥でも良型のマダイが釣れているので、この漁礁にもマダイが付いていることが期待できる。
それを裏付けるように、魚探にもすぐに反応があった。

ここの水深は50~60mだが、潮が速いので、最初にオーバルテンヤ(Lフック)の10号をセットし、
エコギア アクア スイムシュリンプは、活きエビと潮の濁りを考慮して、
4.5インチの、A08: ピンクパールグロウ(夜光)をセットした。



予想通り潮の流れが速く、それに風が拍車をかけて、着底の感覚がつかみにくかった。
私はすぐに、テンヤをタングステン製のTGオーバルテンヤ 10号(TG14: マットピンク)に交換すると、
ようやくラインスラック(糸フケ)などを感じ取ることができた。

着底を確認し、ロッドを大きくあおってオーバルテンヤを持ち上げて、
ラインテンションをかけたままフォーリングさせたり、フリーフォーリングでフォールさせたり、
タイラバのように、スローリトリーブで誘ったり、着底寸前でラインを止めてテンヤを浮かして漂わせたりする。

また、エコギア アクア スイムシュリンプの場合、着底後、そのまま置いているとアタリがある場合も多いので、
そのままほっとけメソッドにしたり、いろいろと試してみた。

試行錯誤を繰り返した数投目、着底後すぐに、「ゴンゴン」とロッドティップに反応があったので、
ラインスラックを取ってすぐにアワセると、待望のヒット。
そのまま数回の締め込みをかわして、浮いてきたのは、海面でピンクに輝いたマダイだった。

tenya2_0312.jpg

期待していた大型のマダイでない、小型の40cmのマダイだったが、ファイトは楽しむことができた。

船中で最初にマダイをヒットしたのは私だったので、活きエビを使っている友人らがあせっているのが伝わってきた。
「アタリはあるのに、食い込まない」
「食い気がない」
などと、友人らの会話が船中をこだました。

私は谷山一文字堤防で1尾、谷山石播堤防で2尾の、合計3尾のマダイをランディングすることができた。
友人ら3人は、全員ノーフィッシュだった。

その後、風が強くなったので沖提の中に避難したが、納まる気配がないので、今回の釣行を終了した。
友人らの中には、「まだ、大丈夫だ」という意見もあったが、ここは引き返す勇気も大事だと、
私と船長の友人とで判断し、後ろ髪を引かれながら帰港した。

今回の、活きエビと疑似餌(ルアー)のバトルを制した、ハイブリットひとつテンヤの
TGオーバルテンヤと、エコギア アクア スイムシュリンプに感謝して、今回の釣行を終了した。


<タックルデータ>
ロッド:6フィート1インチ~6フィート9インチ テンヤ専用ロッド
リール:ベイトリール(使用するラインが150m以上巻けるもの)
ライン:PE 0.6号(予備のリールは、大型用に0.8号) リーダー:フロロ 3号(FGノットで結束)
ルアー:オーバルテンヤ Lフック 10号
+ エコギア アクア スイムシュリンプ 4.5インチ(A08・A19・A20)、
TGオーバルテンヤ 10号
+ エコギア アクア スイムシュリンプ 4.5インチ(A08・A19・A20)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5839

Trending Articles