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Channel: 餌木作人の戯言(薩摩烏賊餌木『弾(だん)』の作者)
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「エサ金魚」のカープ君、3年半逃げ続ける 

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「エサ金魚」のカープ君、3年半逃げ続ける オオサンショウウオと奇妙な共棲

2016年10月1日 10時00分
ライター情報:石水典子
ひろしまあさこちゃん&カープ君(提供:わんぱーくこうちアニマルランド 吉川さん)

オオサンショウウオの水槽にエサとして入れられた和金の「カープ君」が、3年半近く逃げ続け、今や全長25cmにまで成長。高知県にある動物園「わんぱーくこうちアニマルランド」の水槽内では、金魚とオオサンショウウオの不思議な関係が続いているといいます。

なかなかたくましい金魚ですね。今どのように過ごしているのでしょうか? 「カープ君」の名付け親であり、オオサンショウウオの飼育を担当する学芸員の吉川貴臣さんに、彼の近況を聞いてみました。

災難続きのカープ君 ジャガーのエサだった時代も


カープ君がオオサンショウウオの水槽に入れられたのは、2012年の後半頃。カープ君は2010年の春に、わんぱーくこうちで繁殖された個体なのだそう。この時生まれたのが200匹以上。オオサンショウウオの水槽で見事生き残っているカープ君ですが、エサとしていろいろな場所を転々としてきました。

「繁殖して生まれた金魚は、まずコウノトリやカモなど50羽が飼育されているバードハウスの池に、鳥のエサとして、また鳥の食べ残しや糞やコケを食べてもらうために放しました。池の掃除で排水をするときに、流されてしまう金魚もいます。そうして生き残ったカープ君を含む金魚たちは、2012年後半から2013年までジャガーのエサとして、ジャガーの展示場にある池に移しました。ここで生き残ったのが10匹。その生き残りを、オオサンショウウオの水槽に入れたんです」(吉川さん 以下同)

いろいろな天敵から生き抜いた、猛者ですね。

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