食べると記憶が消える貝がある! 貝1つで記憶障害、2つで死亡… 貝毒「ドウモイ酸」の恐怖とは?

毒の作用部位は三者三様、百人百様、千差万別。即死から死なないけれど自殺したくなるような苦痛を与えるものまで様々です。そんな中でも今回の毒はとびっきりの変わり者といえます。作用部位は脳。主な毒性は記憶消去。
■記憶喪失性貝毒
1987年の11月から12月にかけて、カナダのプリンスエドワード島で、ムール貝の近縁種である10センチほどの食用の貝、ムラサキイガイを食べた人に中毒が発生する事件がありました。中毒者は153人、うち重症19名、3人が死亡と報じられています。
【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/12/post_11648.html】
その中毒の内容が極めて異質なもので、食後3~6時間で腹痛、下痢、嘔吐、流涎(りゅうぜん:唾液が止まらなくなる)などの海洋性毒素にありがちな中毒症状を引き起こすのですが、中毒者の大半に、凄まじい平衡感覚の消失、天地が逆になったような感覚、さらに病院に見舞いに来た家族の名前を思い出せない上、誰なのかさえ認識できないという記憶障害が多発しました。様々な記憶がランダムに消失しており、その症例はアルツハイマー型認知症に酷似していたそうです。さらに、食中毒症状が収まっても記憶障害は改善せず、深刻な神経障害が残ったといいます。
すぐにカナダ保健省が原因を特定するためのチームを発足。数日後、プリンスエドワード島の海域で採取されたムラサキイガイが食中毒者を出したレストランで提供されたものであることが判明しました。…
■記憶喪失性貝毒
1987年の11月から12月にかけて、カナダのプリンスエドワード島で、ムール貝の近縁種である10センチほどの食用の貝、ムラサキイガイを食べた人に中毒が発生する事件がありました。中毒者は153人、うち重症19名、3人が死亡と報じられています。
【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/12/post_11648.html】
その中毒の内容が極めて異質なもので、食後3~6時間で腹痛、下痢、嘔吐、流涎(りゅうぜん:唾液が止まらなくなる)などの海洋性毒素にありがちな中毒症状を引き起こすのですが、中毒者の大半に、凄まじい平衡感覚の消失、天地が逆になったような感覚、さらに病院に見舞いに来た家族の名前を思い出せない上、誰なのかさえ認識できないという記憶障害が多発しました。様々な記憶がランダムに消失しており、その症例はアルツハイマー型認知症に酷似していたそうです。さらに、食中毒症状が収まっても記憶障害は改善せず、深刻な神経障害が残ったといいます。
すぐにカナダ保健省が原因を特定するためのチームを発足。数日後、プリンスエドワード島の海域で採取されたムラサキイガイが食中毒者を出したレストランで提供されたものであることが判明しました。…